ASHITA HARU

明日はきっとになる

離婚・婚活・不妊治療をこえて、41歳で双子の母になりました

39歳からの体外受精、総額いくらかかった?|保険適用・助成金も込みで全部公開

39歳で再婚し、すぐに不妊治療を始めました。年齢的にも待ったなし。体外受精の一択で、通える範囲で評判の良い専門病院へ通いました。

当時の私が持っていた不妊治療の知識は、「最近、保険が適用になったこと」「それでもたくさんお金がかかること」くらい。漠然とした不安だけがありました。

これから治療を始める方、治療中の方、この先いくらかかるんだろうと不安になっている方もいると思います。そんな方の何か参考になればうれしい。そんな想いで、私が実際に払った金額を公開します。

検査から、妊娠後に受けた不育症の治療まで、治療費の総額はおよそ65万円でした。ここには保険が効かなかった自費分も入っています(サプリなどは除きます)。

一方で、加入していた民間保険(月2,000円ほどのもの)と高額療養費、助成金(不育症の補助金・先進医療の給付金)で戻ってきたお金がありました。それを差し引いた実質の自己負担は、およそ18万円です。

治療中には、流産も経験しました。心拍を確認できたあとの流産では、自治体から10万円の給付金を受け取りました。

なお、妊娠が分かったあとの妊婦健診や、出産そのものの費用は、この記事には入れていません。別の記事でまとめます。この記事は「授かって、無事に育てるための治療」にかかったお金の話です。

治療費のほかに、よもぎ蒸しやサプリなど、病院の外で使ったお金もありました。この分は医療費とは分けて、記事の後半でお話しします。

まず、私のことを少しだけ。美容師21年目で、20代後半でフリーランスになりました。33歳で結婚し、38歳で離婚し、39歳で再婚しています。本当は最初の結婚で子どもを授かりたかったのですが、妊活に対して元夫と大きな溝があり、授かれませんでした。妊活を始めたのは、39歳からです。

金額は治療の回数やクリニックで変わります。このお話は、あくまで私一人の記録として読んでください。

不妊検査でいくらかかったか

不妊検査の費用は、夫婦二人分でおよそ5万円でした。

検査は妊活の入り口です。ここで自分の体の状態がわかります。私の場合、この検査で現実を突きつけられました。

内容はホルモンの血液検査や、卵管が詰まっていないかを調べる検査などです。夫の精液検査も含まれます。

治療に入る前の段階で、いきなりこの金額。私には高額で、最初から怯みました。

採卵の周期でいくらかかったか

採卵の周期は、薬代も含めておよそ13万円でした。私の中では、ここがまとまってお金の出ていったところです。

採卵とは、卵子を体の外に取り出す処置のことです。その前に、卵子を育てるための薬を使います。この過程では自己注射もありました。お金だけでなく、肉体的にも精神的にも、正直きつかったです。

採卵そのものの処置代は、およそ7万円でした。取り出した卵子を受精させ、胚盤胞(受精卵を5〜6日育てて着床の直前まで成長させたもの)まで育てる費用も、ここに含まれます。

この育てる過程で、「タイムラプス」という先進医療を選びました。先進医療とは、効果を確かめている途中で、まだ保険の対象になっていない治療のことです。これは保険が効かず、自費になりました。

胚盤胞まで育ってくれれば、次の胚移植へ進めます。

胚移植でいくらかかったか

胚移植の費用は、1回あたりおよそ3万7,000円でした。

胚移植とは、育てた受精卵を子宮に戻す処置です。移植する胚には、状態を見た目で表す評価がつきます。私の場合、1回目は4AA、2回目は4ABの胚を戻しましたが、続けて流産となりました。3回目に4ABと4BBの2つを移植し、その2つが、今の双子として生まれてきてくれました。

この金額には、移植の処置代と、着床を助けるための薬代、凍らせておいた胚盤胞を溶かす費用も含まれます。

移植から判定日までは、本当に落ち着かない時間が過ぎていきます。ここで隣にいて、一緒に不安を分け合ってくれる人がいたら、この先もきっと大丈夫。……我が家の場合はどうだったかな、なんて、今も思い出します。

なお、ここで挙げたのは主な処置ごとの金額です。実際にはこれに、毎回の診察代や薬代、そして3回の移植が積み重なって、先ほどの総額になりました。

当時39歳だった私が、授かって出産に至るまでにかかった期間は、およそ1年9ヶ月。採卵は1回のみ、移植は3回でした。保険適用の範囲におおむね収まったので、不妊治療としては、そこまで高額にはなりませんでした。期間や内容、選ぶオプションによって、費用は大きく上下します。

妊娠後も続いた治療|不育症の費用

流産が2回続いたこともあり、受けた検査で不育症がわかりました。不育症とは、妊娠はできても流産を繰り返してしまう状態のことです。この検査費が、およそ4万円でした。

これも高かった…。だけどこの検査、やって本当によかったです。知らないまま移植を続けていたら、今ごろふたりには会えていなかったかもしれません。

不育症の治療には、およそ6万円かかりました。保険適用のアスピリンの服用と、自費のイントラリポス点滴です。

アスピリンは血をサラサラにする薬です。保険が効くこともあって金額は小さく、細かい額までは記録していません。不育症の助成金がある自治体もあるので、ここはあまり気になりませんでした。

問題は、もう1つのイントラリポスという点滴です。1回1万円が、お財布から逃げていきました。この点滴は3〜4週に一度のペースで、妊娠22週まで続けました。正確な回数までは覚えていませんが、点滴だけで合計およそ5万円です。ここも人によって回数や金額が変わります。

保険適用・高額療養費・助成金で戻ってきた分

戻ってきたお金は、合わせておよそ47万円でした。この戻りのおかげで、負担はかなり軽くなりました。

私が治療を受けたのは、保険が使えるようになった後です。不妊治療は2022年4月から保険の対象になりました。保険が効いたことで、体外受精の窓口での支払いが大きく減りました。保険が使えない時代だったら、総額はもっと大きく膨らんでいたと思います。

さらに、負担を和らげてくれる高額療養費という仕組みがあります。名前は知っていても、「なんだか難しい言葉」くらいにしか思っていませんでした。だけど、実際に使うと、なんてありがたい制度。1か月の医療費が一定額を超えると、超えた分が後で戻ってくるのです。

保険といい、高額療養費といい、「日本に生まれて本当によかった」。そう思うくらい、費用の面で助けてもらいました。

住んでいる自治体にも、それぞれ支援のための助成金や給付金があります。ぜひ、あなたの市区町村も確認してみてください。

これらを差し引いた実質の自己負担が、冒頭に書いたおよそ18万円です。不育症の点滴のように、保険が効かず戻らなかった自費分も、この金額に入っています。

病院代のほかにかかったお金|民間療法とサプリ

不妊治療をしていると、病院の外でもお金がかかります。鍼やお灸、よもぎ蒸しといった民間療法を試したり、サプリメントを飲んだり。個人の判断になりますが、さまざまな費用が積み重なります。

私自身は鍼には通っていません。夫が鍼灸師なので身近ではありますが、鍼灸は自費の治療で、続けると高額になると聞きます。

私が行ったのは、よもぎ蒸しです。体、とくに下半身を温めてくれて不妊治療に良いと聞きました。1回およそ5,000円で、週に一度くらいのペースが多いようです。ですが、私は暑さが苦手で全然続かず…。体には良さそうですが、相性がありますね。

一方で、サプリメントは毎日飲み続けました。何をどれだけ飲んだかは、別の記事にまとめています。

妊活で飲んだサプリ全記録|39歳から始めた体外受精を治療ステージ別にまとめました

正直に書くと、これらが妊娠につながったかどうかは、私にはわかりません。効果を証明できるものではないからです。ここは無理をしすぎないでほしい部分でもあります。よもぎ蒸しやサプリは、家計と相談しながら、続けられる範囲で選ぶのがいいと思います。

かけてよかったか

結果的には、そこまでの負担額にはなりませんでした。それでも、一つひとつの支払いのたびに万単位のお金が飛んでいき、「一体いくらかかるんだろう」と不安な日々が続きました。

妊活を始めたのは39歳。時間もお金も、どちらも気になりました。治療の途中で「これで授からなかったらどうしよう」と、何度も考えました。

体外受精は、必ず授かる治療ではありません。どれだけお金をかけても、結果が出ないこともあります。私は双子を授かって出産できたから「やって良かった」と言えるけれど、違う結果になっていたらどうだったか、自分でもわかりません。

「不妊治療は女性がするもの」と、自分ごととして考えられない男性も、少なからずいるように感じます。これから不妊治療を始める方が、事前に夫婦で話し合い、いろいろなことを共有できますように。心からそう願っています。

病院に通っていたころ、毎月の治療費でお金がどんどん消えていく現実が、不安で仕方ありませんでした。総額の見通しがあるだけで、気持ちの負担は少し軽くなると思います。私の実額が、その見通しの助けになればうれしいです。

なお、妊娠が分かってからの妊婦健診や、双子の出産にかかった費用は、別の記事でまとめます。私は緊急帝王切開で出産したので、そのお金の話も、いずれ正直に書きます。


私は離婚も不妊も経験して、39歳から人生をやり直しました。うまくいかない時期が、とても長かったです。それでも、自分でも信じられないけれど、今は双子と過ごしています。

「もう遅いかもしれない」と感じている方に、読んでほしい記事があります。

明日はきっと春になる|離婚も不妊も乗り越えて、人生は何度でもやり直せる

人生は、何度でもやり直せます。この記事を読んでくださったあなたに、望む未来が訪れますように。

haru

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